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テレビドラマ下町ロケットで、ロケット打ち上げの感動を味わいましたが、今度は本当のロケット打ち上げです。
ロケットの打ち上げってなぜか感動しますね、なぜなんでしょう。
青空へ白煙を引きながらぐんぐん登って行く景色は、何度見ても飽きません。
24日午後3時50分、H-IIAロケット29号機はカナダの商業衛星Telstar 12 VANTAGEを打ち上げました。
従来ですと打ち上げから30分くらい経った300km上空で、衛星を切り離した段階でロケット打ち上げ成功の発表があるのですが、今回は様子が違います。
静止衛星軌道は、地表から36000km上空です。
地表300kmで切り離された衛星は、自力で赤道上の36000km上空まで行かなければいけません。
そのために貴重な燃料を消費するので、赤道上で運用できる寿命が短くなっていたのです。
今回のロケット打ち上げでは、2段目ロケットが地表32000kmまで衛星を運んだ後、衛星を切り離します。
ロケットとしては、今までより高度の場所まで衛星を運ぶために、今までより大きな推進力を必要とされていました。
そのために、2つだった補助エンジンが、倍の4つに増えました。
補助エンジンを増やしたほかに、今までにない高度かつ、2段目ロケットでの衛星分離が成功するのか、関係者の期待と不安は、きっとドラマそのものでしょう。
中継画面は何も表示しないけれど、チャットは分離成功で盛り上がっています。
8時28分 分離の映像が流れました。
打ち上げ成功です。
衛星はこの後、西経15度の赤道上空36000kmの静止軌道に移動します。