岩下志麻(74)が18日、出席を予定していた忽那汐里(22)主演のNHKBSプレミアム「鴨川食堂」(来年1月10日スタート、日曜午後10時)の会見を、胆石の痛みによる緊急入院のため欠席した。
所属事務所とNHKによると17日夜、持病の胆石による激しい痛みが10年ぶりに急に襲ってきたため、すぐに入院したという。胆のう炎などの心配もあり、検査したが、この日午前、医師からは他に病気の心配はないと診断され、数日で退院できるという。
胆石の痛みの原因は?
胆石は胆嚢の中にできます。
肝臓から十二指腸に管がつながっています。
肝臓で作られた胆汁は、この管(胆管)を通って十二指腸で、腸内に排出されます。
胆嚢はこの胆管の途中にナスのようにぶら下がっていて、胆汁を一時たくわえるとともに濃縮します。
脂肪分を食べると脂肪を消化するために、胆嚢が収縮して胆汁を十二指腸から押し出します。
胆嚢の中の石が、胆嚢の出入り口(一か所)に詰まったり、胆管から出た石が胆管煮詰まると、痛みを発生します。
痛みの程度は、人さまざまですが、かなりの痛みを伴います。
痛みは、食後しばらく経ってから出ることが多く、数時間以上続くのが普通です。
胆嚢炎を起こしていると、緊急手術することが多いです。
治療法は?
一時的に痛みが治まっても、多く場合、痛みが再発します。
薬で石を溶かすことは、ほとんどできないと思った方がいいです。
根本的な治療法は、手術で胆嚢を取ること。
腹腔鏡下の手術が一般的なので、3日前後の入院ですむことが多いです。
日帰り手術を行っている病院もあます。
通常、胆嚢をとっても、生活にはほとんど影響はありません。
胆汁の一時貯蔵所がなくなっただけなので、胆汁は肝臓から十二指腸へ届きます。
脂肪分を摂った時に、タイミングよく胆嚢から胆汁がでないというのが、手術前との違いです。
石が溜まっている胆嚢は、すでに機能していないというケースもあるようです。
とすれば、胆嚢をとってもあまり影響はなさそうですね。
岩下さんは、胆嚢炎を起こしていないという事なので、緊急手術をしなかったようですが、今後たびたび胆石の痛みが出るようなら、手術をするようになるでしょう。