日経トレンディの2016ヒット予測でBest4にランクされたセルロース・ナノ・コスメとは?

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国が後押しする「夢の素材」 2016年は化粧品の分野で花開く。崩れない化粧下地からダマにならない日焼け止めまで、新市場を確立というのが、日経トレンディの2016ヒット予測Best4にランクインした理由です。

そのセルロース・ナノ・コスメの材料が、第一工業製薬㈱が2013年12月から製造販売した「レオクリスタ」です

レオクリスタはセルロース・ナノ・ファイバー(CNF)でできた増粘剤です。

この新しい増粘剤は、従来の増粘剤とは異なる特長があります。

  • 高いチクソ性 スプレーできるゲル
    静止時はゲル状、流動時には、せん断により低粘度になるので、ゲルをスプレー噴霧ができる。
    スプレーしたあとはゲルに戻るので、しっかり定着できる。
    温度の影響を受けない
  • 高い増粘性、乳化・分散安定性
    0.1%(固形分)以上のレオクリスタを添加すると安定な乳化物が調整できる
    様々な種類の油を乳化できる
    水中でほかの成分と絡み合うので、界面活性剤を使わずに撥水加工顔料を水中に均一分散させることができる。
    サンスクリーン、リキッドファンデーション
  • みずみずしい感触
    糸を曳かない、べたつかない

 

セルロースナノコスメは、その名の通り植物に含まれるセルロースを原料にして作られます。

主に使われるのは、樹木のセルロースですが、稲わら、麦わら、とうもろこし、綿花、砂糖きび、葦、ジャガイモなど、あらゆる植物のセルロースが原料になりえます。

植物は、太陽と水と炭酸ガスから作られる地球で最大の有機物質で、資源量としては1兆8000億トンあります。
その原料になる樹木は、大量に安定供給できます。

農産/食品副産物は、資源量としては、薄く広く存在している上に、食用とする部分を除いた従来ともすれば捨てていたものを有効活用できます。

そして、これらの材料は毎年生み出されるされるという事が、とても重要です。

このセルロースを機械的にナノメートルの大きさに細分化したものが、セルロースナノファイバーです。

2016年は、このセルロース・ナノ・ファイバー(CNF)が、身近なところで実用化される年として、歴史にきざむ年になるはずです。

何故 セルロース・ナノ・ファイバーは不思議な力を持っているのか?