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5月18日の竜王5組ランキング戦の準決勝で藤井聡太六段は、船江恒平六段に勝ち、決勝進出を決めました。
決勝進出者は、5組から4組へ昇級します。藤井六段は、前期竜王6組ランキング戦で優勝して、5組へ昇級しているので、2期連続で昇級を果たしてことで昇級規定を満たし、六段から七段に昇級しました。
2月1日に、順位戦C級2組でC級1組への昇級を決めて、五段に昇段、さらに、2月17日に全棋士参加棋戦の朝日杯で優勝して、六段に昇段したばかりでした。
3か月の間に、四段から七段に昇段した初めての記録でした。
15歳9か月での七段昇段は、加藤一二三九段の17歳3か月の記録を61年ぶりに更新しました。
(なお、加藤九段の時代は、昇級できるのは一年に一段位だけという規定があり、加藤九段は、順位戦で毎年1期抜けの昇級を続けてA級入りし、八段まで昇段しました。規定が大きく変わったのは、2006年と2009年です)
藤井七段、年度内の八段昇段可能性広がる 将棋連盟が昇段規定を一部改訂(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース https://t.co/RPhfcFQLZg @YahooNewsTopics
— すろ (@srosro) 2018年5月21日
3ヵ月前は四段だったのにもう七段
3ヵ月前は四段だったのにもう七段に昇段した藤井七段ですが、来春には九段になれる可能性もあるのです。
九段への昇段条件は、1.名人獲得 、2.竜王獲得2期、3.(名人以外の)タイトル獲得合計3期、4.八段昇段後の公式戦250勝のどれかを満たすことです。
来春に九段という条件を付けると、1.名人獲得 、2.竜王獲得2期、4.八段昇段後の公式戦250勝は、時間的に無理です。
可能性のあるのは、タイトル獲得合計3期です。
タイトル獲得合計3期で九段に
来春までに、藤井七段がタイトルを獲る可能性が残っているのは、王座(タイトル戦9,10月)、竜王タイトル戦(10から12月)、棋王(2,3月)です。
それぞれの戦況は、王座戦は本戦2回戦進出、竜王戦は5組ランキング戦決勝進出、棋王戦は8組決勝進出しています。
時間的に早いタイトル戦が、中村太地王座とのタイトル戦で、9月、10月に開催されます。次が羽生善治竜王への挑戦で、10月、11月、12月の開催です。竜王を獲得すると八段に昇段します。
3つ目の渡辺明棋王の持つタイトル挑戦・棋王戦は来春2月、3月です。渡辺棋王を倒せば、3つ目のタイトルを八段で獲得して九段昇段です。
棋王戦、王座戦、竜王戦、途中一つでも落とせばたどり着けない、長く厳しい道のりだ。
だが道はある。