錦織圭準決勝進出 ゲリー・ウェバー・オープン2015

スポーツ
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錦織圭は、ゲリー・ウェバー・オープン2015準々決勝でイェジ・ヤノヴィッツ(24歳 ポーランド 世界51位の)を6-4 5-7 6-3で破りました。昨年に続いて、準決勝進出です。
20150620013550Foto: GERRY WEBER OPEN/KET

ヤノヴィッツは、身長203センチの長身のビッグサーバーで、錦織は初対面でしたが錦織のレシーブは安定していて、見ている者としては、サーブに対する恐怖感は感じませんでした。
この辺の恐怖感を感じると見ていて心配になるのですが、今日はその点では、安心して見ていられました。
試合は、第一セットを錦織が6-4 で取ったので、楽勝かと思ったのですが、試合はもつれて錦織はこのセットを落としました。

錦織は、ワンブレークされた後、ブレークバックしてタイにしながら、またブレークされるという、ちょっとお粗末なプレーで第二セットを失いました。

第三セットは、勝利を意識したヤノヴィッツの凡ミスに救われてブレークに成功し、勝利をものにしました。

テニスの試合は、自分のサービスゲームをキープすることが必須です。
自分のサービスゲームをキープする限り負けることはありません。

相手が、相手のサービスゲームでどんなにかっこの良いプレーをしてポイントをあげても、気にする必要はありません。
所詮相手のサービスゲームなので、相手はそのゲームを取って当たり前です。
ゲームの取り方のかっこよさは余興です。

1セットの中にある相手の何回かあるサービスゲームを一つとれば勝つチャンスが生まれるので、そのチャンスに気持ちを集中します。

こんなことは、テニスをしている者なら当たり前のことですが、いざ勝負の時になると、トッププロでも忘れてしまいます。
心の乱れは、サーブに現れることが多いです。

ランキング5位に勝てるかもしれないと思ったとたんに、自分の得意のサーブが入らなくなってしまうのです。

第三セットのヤノヴィッツのサービスゲームがそうでした。
実況のアナウンサーは、ガス欠になったようだと言っていました。
でもわたしは、勝てるかもしれないと思った時に現れる心理がもたらしたプレーだと思います
その証拠に、ゲームカウントをリードされてからは、思い切ったプレーをするようになりました。

相手の心の乱れもあり、第三セットは、危なげない試合運びで終わりました。
しかし、今日の試合は下位のプレーヤーが自滅した試合でした

トップテンプレーヤーは、勝つことが当たり前でプレーしています。
錦織とプレーをしていても、リードしているからと言ってビビることはありません。

真の精神力の戦いになります。

一年前の錦織と今の錦織の違いは、自分の心の中で勝つことが当たり前になれたことでしょうか。