財前(吉川晃司)は、佃の部品供給の申し入れを断るつもりで佃製作所を訪れます。
打合せをする前に、財前は佃に社内の技術開発室を案内されます。
そこで財前が見たものは、自分の父親の会社とは異なる社風と手作業による高い加工技術、製品の高い品質でした。
佃製作所の技術力と夢に共感した財前は、社内に持ち帰り部品供給を検討することを、佃に伝えます。
会社に戻った財前は、部品供給のテストをさせて欲しいと上司の水原(木下ほうか)宇宙航空部本部長に提案します。
水原は、一度は考えると返答しましたが、財前のやり方に不満を抱いて、富山(新井浩文)に部品供給のテストの交渉を任せることしました。
“ポスト財前”の立場を狙う富山は、自分の同期で、水原の息のかかった盟友・溝口(六角慎司)と田村(戸次重幸)を伴い、佃製作所を訪問します。
一方、バルブシステム供給の可否を判断するテストが決まった佃製作所では、帝国重工のテストの趣旨を社員に説明します。
しかし、社員たちからは口々に不満の声が噴出します。
自分の経営者としての資質に疑問を感じていた佃に、宇宙科学開発機構の同期・三上(吉見一豊)から連絡が入ります。
その話の内容は、「研究所に戻って、もう一度一緒に、宇宙に挑戦しよう」という提案でした。
ここまで、第4話あらすじ。
佃製作所から部品供給を受け入れるという事になれば、帝国重工と佃製作所は、ロケットエンジン開発に関して、運命共同体になるという事です。
帝国重工としては、とても怖くて、そんなことはしたくありません。
試作品テストは、大変厳しいものになるでしょうね。
第3話の中で、転職を考えている真野に、山崎技術開発部長が大手企業から佃製作所に転職した理由を話しました。
「大手企業の中では、できなかったモノづくりの夢を。この会社なら実現できる。」
そう思ったから、転職したんだ。
技術者は、この言葉に弱いんですよ。
むかし、会社に入って間もないころ、上司から実現の難しそうな開発目標を提案されました。
「こんな難しい目標、できっこありませんよ。無理です。」
と答えました。
上司の返事は、
「お前、夢がなければ、仕事をやってても面白くないだろう。夢なんだから、やれ!」
でした。
それから、2年後、その夢と思った目標は、自分たちの手で実現してしまったのです。
以後、わたしは、いつも夢のある高い目標を掲げるようなりました。
夢は、実現できると信じて。
第5話のあらすじはこちらのページです。
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