箱根山の地震活動が活発になった後、口永良部島がマグマ水蒸気爆発を起こし、火砕流も発生しました。
幸い被害が最小限で済み、住民も速やかに隣の屋久島に避難できました。
気象庁火山噴火予知連絡会の委員の井口正人・京大防災研究所教授は、口永良部島は「活動期」に入り、年単位の警戒が必要という考えを示しました。
口永良部島の爆発のすぐ後で、小笠原島の近海、深さ590kmを震源とするマグニチュード8.5の海底地震が起きました。
この地震で神奈川県では震度5強の揺れを記録したところも出ました。
東日本大地震を思い出すような強い揺れがあり、どこかで大きな地震があったことを感じました。
震源が深さ590kmというのも大きな驚きでした。
いろいろな所でマグマの活動が活発になっていますが、箱根の地震はどうなっているのでしょう。
箱根大涌谷の地震関連のニュースが最近見られなくなっています。
それではと例によって、神奈川県温泉地学研究所のデータを使って、箱根の地震発生数をグラフにしてみました。
箱根山の地震は、5月15日に1日の地震発生数が500回を記録してから減少傾向になり、5月22日には地震発生数が20回にまで減少しました。
その後30日まで、僅かずつですが発生回数は増加傾向になりました。
今日31日は、まだ1日が終わっていませんが、午後5時12分現在で、184回を数えています。
この発生数は、5月22日以来最多の発生数です。
4月23日からの累積地震発生数は、5月22日に4000回を超え、5月31日に5000回を超えました。
少しずつですが、エネルギーが溜まってきていると見えなくはありません。
あるいは、地震の数が少なくなってくるのかもしれません。
6月の中旬に大涌谷の近くの姥子に1泊する予定なので、このまま活動が治まってほしいのですが、どうなるか。
箱根山から目が離せません。