イランからウクライナに向かっていたウクライナ国際航空の752便は今月8日、首都テヘラン近郊の空港を離陸後まもなく墜落し、180人近い乗客乗員全員が死亡しました。
ウクライナ政府によりますと乗客にはイラン国籍の82人とカナダ国籍の63人、またウクライナ、スウェーデン、アフガニスタン、ドイツ、イギリス国籍の人が含まれていたということです。
ウクライナ機が墜落
ウクライナ機が墜落は、イラクにある米軍基地へのイランが行ったミサイル攻撃の数時間後でした。
このウクライナ機の墜落に関して、欧米各国はイランがミサイルで誤爆したという見方をしてます。
イランは否定しています。
PS752便の飛行計画
墜落したウクライナ機PS752便の実際の飛行はどのようなものだったのでしょうか。
flightradar 24 で見てみましょう。
テヘラン・エマーム ホメイニー国際空港 (IKA) 午前6時発 キエフ・ボルィースピリ空港 (KBP)行きのウクライナ航空PS752便は、ミサイル攻撃の影響でしょうか、定刻を1時間近く遅れた6時12に出発しました。
離陸から墜落までの航路
上図のグラフの黄色は対地速度を時速で表しています。
青色は高度です。
PS752便は離陸から3分、時速509k/h、高度2415mで通信が途絶えています。
それまで、一定の傾きで高度を上げていました。
エンジンのトラブルだったら、このように同じペースで高度を上げられないでしょう。
突然、外部の力が働いたと考えるのが普通です。
追伸
イランがウクライナ機撃墜を認めました。
世界を騙し通せないと考えたのでしょう。
イランが撃墜認める、主張撤回 ウクライナ機「人的ミス」
1/11(土) 12:55配信 共同通信【テヘラン共同】国営イラン放送によると、イラン軍は11日、首都テヘランで8日に墜落したウクライナ機について、軍が誤って撃墜したと認める声明を発表した。同機の技術的なトラブルが原因だとしていた主張を撤回した。イラン軍は声明で、墜落は人的ミスによる撃墜だとして、故意ではないと強調。イラン国民や犠牲者の遺族に謝罪の意を表明した。
イラン当局が、安全保障や国防に関わる主張を撤回し謝罪するのは極めて異例。客観的で明確な証拠が存在し、「事故」との主張を維持できないと判断したとみられる。
声明によると、イランの防衛システムが同機を敵と誤認した。