11月15日放送のTBS夢の扉は、通常1株から数個しか取れないメロンを60個も収穫する画期的なメロン農場のお話です。
収穫したメロンの糖度は、高級メロンに劣らない。
その栽培方法は、メロンには不向きとされていた水耕栽培が行われています。
大浩研熱㈱は、東京町田市に本拠がある資本金2000万円の流体技術を得意にしている会社です。
水耕栽培ならではの得意の流体技術を活用して、養分や水の流れを均一にできる製品・技術開発して、実用化にこぎ着けました。
社長の林 大輔さんは、高校卒業後、進学を断念して父親の貿易業を手伝いました。
仕事を通して、海外の顧客とのつきあいで話題になっていた熱や流体の話が、林さんを新しい世界に導きました。
その当時、日本の製造現場での環境衛生基準が厳しくなり、油性ニスが使えなくなった印刷業界が大きな影響を受けました。
強度、高級感を持たせるコーティングは、外せない工程です。
揮発性の高い油性ニスは、すぐに乾くけれど、水性ニスは乾きが遅いので、作業効率が悪くなります。
そこで、林さんの会社に相談が舞い込みました。
Aサイズ全紙に水性ニスを塗ったあと、すぐに次の紙を積み重ねるので、0.2秒で水性ニスが乾くようにしたい。
どこに相談しても、できないと言われている。
この話を聞いて、直感的に技術的な可能性を感じた林さんは、この話を受けることにしました。
試行錯誤の末、熱風を均一に紙に吹き付ける技術、温度を均一にするために流体、熱伝達をそろえる技術の開発に成功しました。
この時に開発した技術をもとに、主力製品のエアナイフ・フラットノズルができました。
この開発の成功で、開発案件が次々に来るようになりました。
その後会社を設立しましたが、10年間は無給状態が続きました。
その間に、大学の先生から流体や熱量関係の基礎的な知識があれば、いろいろな仕事ができるとアドバイスされて、大学に入りなおしました。
大学を卒業したあと、ある時期から事業が劇的に伸びてきました。
そして、流体を制御する技術が今回の夢の技術の実現につながります。
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