箱根山の警報解除|噴火警戒レベル1 平常に引き下げ!

地域
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11月20日午後に、気象庁地震火山部からの発表がありました。

箱根山の噴火予報を警報解除(噴火警戒レベル1、平常に引き下げ)

4月26日から始まった箱根大涌谷の火山活動は、7か月経った11月20日に、警戒レベルが以前の状態に戻りました。

9月に入ってから、有感地震の数がめっきり減り、11月には有感地震を感じない日が10日(26日現在)を数えるようになりました。

箱根山全体の膨張も収まっているとの情報もありましたので、警戒レベルの引き下げが待たれていました。

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警報は解除されましたが、今回の活動でできた大涌谷の火口や噴気孔からは、まだ活発に噴気が出ている状況です。

大涌谷の駐車場周辺では、これまでより高い濃度の火山性ガスが観測されています。

このため箱根町では、依然として大涌谷周辺への立ち入りを規制しています。

箱根町発表の火山性ガス観測は、早雲山駅、早雲郷別荘地、大涌谷橋、大涌谷三叉路、姥子駅付近で行っています。

観測の生データを見ると、11月からは、時々火山性ガスが観測される程度で、その量も基準最低値2(刺激臭となり不快感が増す)の1/10くらいでした。

道路規制は、9月14日発表の規制と変わりがありません。

県道734号(大涌谷小涌谷)の大涌谷三叉路から大涌谷園地駐車場までが通行止です。

箱根ロープウェイは、平成27年10月30日(金)から再開した、桃源台駅から姥子駅までの区間での営業運転を継続中です。

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赤い線が規制されている道路、ロープウエイ区間です。

 

火山名  箱根山  噴火予報:警報解除
平成27年11月20日14時00分  気象庁地震火山部

<箱根山に噴火予報(噴火警戒レベル1、平常):警報解除を発表>
大涌谷周辺の想定火口域では、噴火の可能性は低くなりました。
<噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(平常)に引下げ>
注:(平常)は(活火山であることに留意)

**(本 文)**
1.火山活動の状況及び予報警報事項
 箱根山では、火山性地震が減少し、GNSSによる地殻変動の観測でも山
体膨脹が停止したとみられたことから、9月11日に噴火警報(火口周辺)
を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引下
げました。
 その後も、地震活動は低下傾向が続いており、4月下旬の地震活動活発化
以前の状態となっています。また、火山活動に関連する地殻変動はみられて
いません。
 以上のことから、大涌谷周辺の想定火口域において、噴火の可能性は低く
なりました。
 大涌谷周辺の想定火口域では、緩やかな低下傾向はみられるものの、噴気
活動が活発なところがあります。

2.対象市町村等
 以下の市町村では、入山規制などの特段の警戒が必要なくなりました。
神奈川県:箱根町

3.防災上の警戒事項等
 箱根山は、活火山であることから、規模の小さな噴出現象が突発的に発生
する可能性がありますので、留意してください。
 大涌谷周辺の想定火口域では、噴気活動が活発なところがありますので、
火口や噴気孔周辺では噴気や火山ガスに注意してください。

【レベル1(平常)】:状況に応じて火口内への立入規制等。

 

追記
2016年10月30日(土)に箱根仙石原・姥子にある会社の保養所に宿泊してきました。
箱根一帯は、地震の前の賑わいが戻ってきたようです。
もちろん、地震は一度も感じませんでした。

しかし、大涌谷の箱根温泉供給の源泉地域は、まだ立ち入り禁止です。
そのため、温泉供給設備の修理ができないので、
白い色の温泉には入れませんでした。